2021/06/09 17:41
デザイナー湯目嵐士の考えるアパレル企業のサスティナブルとは、
現在服は年間何万トンという服が捨てられている。
そんなアパレル業界を救うサスティナブルとは服を捨てないことなのか。
そこで湯目が焦点を当てたのは廃棄された衣服だ。
廃棄された服を資源とする服が作れるのならば、たとえその服が廃棄されても廃棄量は変わらない。
また服を資源とする服の制作・生産が可能になれば無限の循環となり、サスティナブル・SDGsをクリアすることが出来るだろう。
そこで廃棄された服に視点を置き、キュビズムの思考を取り入れてみた。
キュビズムの2要素
『分解と再構築」
「分解」
捨てられた服を綿にまで分解する。
「再構築」
分解された綿から生地を新たに再構築する。
その生地から新たな服を作り出す。それは究極の「分解」と「再構築」である。
今回制作した服は、実際に廃棄された衣服を綿上になるまで分解し、フェルト加工した生地と織った生地から衣服を制作した。
しかし、あくまで第一歩であり、衣服としてはまだまだである。
今後もこの課題を研究し、製品としての開発を目指す。